—今回50万件のサイズデータが集まっていますが、信頼できそうなデータですか?
統計学的に言えば、信頼できる「分布」になっています。
容易にデータが入力できるので、最初はいい加減なデータじゃないかな?と思ったのですが、実際のところ、極端にどこかに偏るのでは無く、グラフがきれいな山の形、富士山のようになっているので、データとして「使える」と思います。
目測によるズレの懸念もありますが、男性なら一度や二度自分のペニスを測った経験があるはずですし、過去の計測経験を前提とした目測なので、それなりの精度はあるのではないでしょうか。

—平均値13.56cmの模型を作ってみました。
おー!
あとで下さい(笑)

—職業上、これまでに様々な男性器をご覧になってこられたかと思いますが、この模型をご覧になって、どのように思われますか?
私は基本的に、平常時を専門に診ています。勃たなくて困ってる方を診察したり、という専門なので。
なので、この模型をみても、「ああ、こういうものなのかな、なるほど」という感じですね(笑)
日本人平均サイズとして、飴かなにかにして売れば面白いんじゃないかな。TENGAキャンデーとか(笑)

—今後日本人の平均サイズはどうなると思いますか?
体格と比較するだけなら、確かにおちんちんが大きくなる可能性はあります。
しかし、男性ホルモンが減っていると言われているので、玉は小さくなるんじゃないかな、と推測されます。
同様に、精子も少なくなる可能性がありますね。
もちろん、年齢による減少もありますし、ストレスなど精神的な面が影響することもあります。
いずれにせよ、体格そのものは今後これ以上劇的に大きくなることは無いと思いますし、性器も今以上に大きくなることはないのかな、と思います。

—未来のTENGAはどうなると思いますか?
TENGA自体が未来から来たような製品ですよね。
医療従事者の立場から言わせたら、治療用TENGA、精子採取用TENGA、などがあると役に立ちそうですよね。
あと、自分で意志を持ったTENGAとか(笑)

—よりよい性生活のためのアドバイスをお願いします。
セックスは、コミュニケーションだと思います。
そこは、一人でするオナニーと違うものです。
オナニーは、一人で工夫すればより気持ちのいいオナニーが出来るかもしれません。
でもセックスは二人で協力しないと出来ないものです。
セックスしたいけど出来ない、というご夫婦が来院されることが多いのですが、身体的な問題では無く、お互いのコミュニケーションに問題があるケースも多々あります。
セックスのトラブルについて気になることがあれば、一度きちんとした病院で受診していただき、治療で解決するような問題なのか、お互いのコミュニケーションの問題を解消することで解決できることなのか、を確認していただくことが前進の第一歩かと思います。
より良い性生活をするためには、より良いコミュニケーションをとること、分かり合う事が大事ではないかと思います。それが難しいのですが。

<小堀善友>
日本泌尿器科学会専門医
日本性機能学会専門医
日本性感染症学会認定医
(もうすぐ日本性科学会セックスセラピスト)
性機能、性感染症、男性不妊症を専門としている泌尿器科医です。
実際の臨床現場で男性不妊や泌尿器癌などの手術をバリバリしています。
また、ネットを通じて射精障害の啓発活動をしています。

コボちゃん先生の射精障害講座 http://www.facebook.com/Dr.Kobochan
2012年4月より読売新聞ネット版「ヨミドクター http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/」にてブログ開始予定