TENGA VOICE

横町健

#83

横町健 ANEA DESIGN inc. CEO

僕は、もう一直線なタイプなので、何でもとことんやらないと気がすまないですね。

コーデックス<塊根植物>という植物をご存知ですか?昨今、お洒落界隈を賑わせる、あの人この人たちの間で、植物を愛でるボタニカルライフが注目されています。中でも塊根という独特のカタチを持つコーデックスは、一目見ると忘れられない強烈な印象を受けるはず。ファッションだけでスタイルを見せる時代から、日々生きる生活そのものをカッコよく愛していたい。そして、そんなコーデックスカルチャーから切り離せないのが、発信源『BOTANIZE』と横町 健さん。 今回のTENGA VOICE、お洒落感度高めの方々は目をはなせない、大注目の横町さんが登場!『Anea Cafe』『BOTANIZE』『TOKYO BENTO STAND』と、コーデックスからお弁当まで…語っても語り尽くせない(かもしれない)横町さんの"愛と自由”をご紹介します。

横町さんの塊根植物との出会いは?

「小学3年生くらいの頃から、自分の部屋は全部サボテンで埋めつくされる様な、ちょっとしたサボテン少年でした。お小遣いは全部サボテンにつぎ込んでいましたね。それが社会人になってから、たまたま格闘技の先輩の事務所に遊びに行ったらコーデックスが並んでいて、もうその瞬間からフォルムを見て、『ああコレは!』と(笑)。忘れていたサボテン少年の血が燃え上がって、それからは時間さえあれば買いあさりましたね。僕は、とにかく一直線なタイプなので、植物について調べまくって、色んなところへ駆けまわって、自分が好きな一種類だけを買い集めて、本当に数週間で同じ種類のものが200個くらい集まりましたね(笑)。」

今や、コーデックスと言えば『BOTANIZE』ですが、横町さんがハマった理由は何ですか?

「あのカタチ、フォルム。ぼてっとした丸っこくて可愛らしいフォルムが好きで、もちろん植物なので、育てる楽しさもあるんですけど、それプラス、小さなものでも自生している現地では、樹齢50年とか100年とかいうものもあるので、長い年月をかけて完成されたオブジェというか、そういう楽しさもありますね。男はやっぱり、フィギュアとかキン消しとか昔から集めていたじゃないですか。集めて並べたくなる収集癖が強いので、そこを思いっきりグサッといかれましたね。」

『BOTANIZE』に並んでいるコーデックスを見ているだけでも、色んな形があって本当に楽しいですし、カッコいいですよね。これから育ててみたいという方のために、オススメや、育てるヒントを教えて下さい!!

「育てるのが難しいとか、すごく育成が大変なんだろうとか思われがちなんですけど、アフリカとかの過酷な環境下で育っている植物なので、別にそんなに難しいことはなくて。本当ですよ(笑)!ほっぽらかしといた方が元気に育つみたいな。全然難しいことはないんです。」

そう言われると育ててみたくなってしまいます。横町さん自身はコーデックスを育てはじめてから変わったことはありますか?

「生活にメリハリがつくようになりました。朝起きると、植物の状態が気になりますし、“昨日まで葉っぱがなかったのに、ちょっと出てるじゃん!超カワイイ!!”みたいな(笑)。朝、起きると、まず植物を見に行く。仕事が終わって帰ったら、確かめに行く。急に気温が落ちたりする日とか、朝晩が冷えたりとか、そういう自然な朝、夜、太陽の感じと、天気と時間を気にしたりするようになりましたね。愛ですね。」

愛を持って接していると植物が可愛く思えてきますし、自然環境を気にしながら育てているというライフスタイルがカッコいいですよね。横町さんはコーデックスだけでなく、生活自体が注目されていますが、身の回りに置くモノゴトのグッとくるポイントは何ですか?

「ファッションは自分の好きな色味があるので、どうしても白、黒、グレーのものがほとんどですね。そういう色に対するこだわりも強いです。クルマはなるべく人とすれ違わないクルマ(笑)。なので、めずらしい変わったクルマが好きです。」

そういった情報はどうやって集めていますか?

「常にアンテナはビンビンに張ってるので、ずっとスマホは手放せなくて、常に情報収集していますね。移動時間から何から、いつもスマホでチェックしてますね。」

横町さんにとって最も重要なモノゴトのスタンダードは?

「“とことんまでやる”ということにつきますね。」

柔術も長くやられていていますよね?

「柔術はもう8年くらいやっているんですけど、ついに茶色の帯を巻かせていただく事になっちゃって、嬉しさ反面、あまりにプレッシャーがすごくて吐きそうです。けど、そういったヒリヒリするプレッシャーを楽しみながら挑みたいですね。」

横町さんの新しいものに向かう姿勢だったり、自由な発想は男の憧れでもあります。つい最近、カッコいいお弁当屋さん『TOKYO BENTO STAND』も始めましたよね!?

「これが意外とバズってて(笑)。ちょうど今、色々なコラボの準備をしていて、打ち合わせに行ったり、本当に自分で現場を見ていたりしているので、やる楽しさというものを再確認しています。だから今、また仕事がすごく楽しくて、実は今まであまり現場に入ることはなかったんですけど、今日は『BENTO STAND』に入ってみて、お弁当パッケージしてビニールに入れて、割り箸入れて、お客さんに“ありがとうございます!!”ってやってみたんですよ。それがやっぱりすごく楽しくて、現場っていいなって思いました。今、仕事が熱いですね。」

『TOKYO BENTO STAND』オープンレセプションの時も、直前に柔術の試合で2位になってましたね?

「そうそう、試合で額を割っちゃって。翌日が弁当屋のパーティーだったから病院にも行けなくて、傷口が開いていたからテープで留めてレセプションやっていました(笑)。何でもとことんやらないと気がすまないですね。」

そんな横町さんの今、最も熱いことは?

「僕は何かを企画して、それを作っていく過程が一番たのしくて、例えば『Anea Cafe』は今、4店舗あるんですけど、デザインと設計は、ほぼ自分でやっているんですよ。今回のお店はこういうコンセプトで、こういう色味でいこうとか決めていくんですけど、オープンまでしちゃうと、もう満足してしまうので、あとは信頼しているスタッフに任せていますね。『BOTANIZE』に関しても、今の段階からまた次に進む構想を練っているところなので、それがすごく楽しいです。植物って生き物なので枯れたりもするものなんですけど、“枯れない植物フィギュア”をコラボで作っているところなんですよ。塊根の実体の植物から始まって、それに関連する色んなプロダクトを企画したり作っていくことが、今すごく熱いです。」

色々なカルチャーや、いいモノを知っているからこそ、横町さんのこだわりは空間にもプロダクトにも現れますよね。今日はTENGAからプレゼントをお持ちしてみました!

「TENGAのプロダクトは本当にパッケージもいいですよね。機能も、もちろんよく考えられていますし、ケースもこだわっていますよね。ここに置いてあっても違和感ないというか、カッコいいですよね。」

TENGA SVR BLACK

TENGAのプロダクトをご存知だったんですね!とても嬉しいです。ありがとうございます!!

「NIGHT CHARGE(エナジードリンク)は柔術の試合前にも飲めそうですね。元気になりそうです(笑)。もう相当前なんですけど、知り合いが入院したことがあって、お見舞いに何を持って行こうかと皆んなで悩んでいて、やっぱり“TENGAでしょう”ということになって、買いに行ったんですけど、結局各々がお見舞いじゃなくて自分の物を買うというスタイルでTENGAさんに貢献してきました(笑)。TENGAというブランドは、クリーンなんですけど、もちろん性を感じるところもありますよね。フォルムのデザインもそうですし、カラーリングもそうですよね。綺麗なイヤラシさ、洗練された色気があるブランディングは本当にすごいなと思います。」

デザインや機能面はTENGAもすごく追求している部分で、プロダクトだったり、色々なカルチャーに愛情とこだわりを持ってご活躍されている横町さんに共感していただき、本当に嬉しいです!
最後に、横町さんにとっての最高の瞬間を教えてください!

「仕事でも何でも、そのことに向けてやっていく中で、完成するその瞬間です。お店を作っていくプロセスがあって、オープンする。この瞬間が一番エクスタシーで、一番最高な気分で、そこからはスーーっと安らかに過ごしています(笑)。」

横町さんのモノを“愛”して続ける姿勢と、新しくておもしろいコトに挑戦するという“自由”な発想が、TENGAがブランドに込める想いとリンクして、とても楽しいお話をお伺いすることができました。横町健さん、どうもありがとうございました!
とことんまで ヤリましょう!!

 

※こちらの記事は2019年9月掲載となります

横町健

横町健 ANEA DESIGN inc. CEO

ANEA DESIGN inc. CEO

【DIRECTION】
「Anea Cafe」
「BOTANIZE」
「TOKYO BENTO STAND」
「monochrome market」

【著書】
『All about CAUDEX』

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