TENGA VOICE
#32
サイプレス上野とロベルト吉野 ヒップホップグループ
TENGAは言うまでもなく最高でしたけど、良すぎてカゼひきました
東京・大阪での3年ぶり3度目のワンマンライヴも大成功に終わったサイプレス上野とロベルト吉野(以下文中、サ上とロ吉)。TENGAユーザーでもある彼らと赤裸々な下半身トークを交わしながら、今年に入ってからの充実した活動状況についても話をきいた。
TENGAを知ったのは?
サ上「7年くらい前、神奈川の戸塚にあるトップスっていうAVとか売ってる店で買ってたっすね(笑)。当時、ヒマすぎて店に入り浸ってたんで。そこでバイトしようと思ってたくらい(笑)」
ロ吉「僕は兄貴の部屋に自然と置いてあったんですよ」
サ上「二次使用?」
ロ吉「そうじゃない(笑)」
サ上「勝手にパクったの?」
ロ吉「何だこれ?と思って」
使ってみてどうでしたか?
サ上「最高でしたね。それまではグニャグニャしたスライムみたいなやつとか、電動のオナニーマシンとか、そういうのを買ってたんですよ、中学生くらいから。結構貪欲で、ボディが割れたりするくらいまでやったりして。でもそれらとはぜんぜん別物だった」
ロ吉「言うまでもなく最高でしたけど、良すぎてカゼひきました」
サ上「良くねえじゃねえか」
ロ吉「浸りすぎて(笑)」
当時と比べて現在のTENGAはいろいろなバリエーションがあるんですけど、そういうのもチェック済みだったりします?
サ上「EGGも試しましたよ。またちょっと違う感じでしたね」
今でもオナニーしますか?
サ上「します!」
ロ吉「日常茶飯事で」
10代の頃ってそんな話ばっかりしてますよね。
サ上「今もぜんぜんしますよ。昔は『シコリンピック』とか名づけて、みんなでコタツの中でやったりとか(笑)。夜中、クルマの荷台に乗ってオナニーもしたり、そういう競い合いもあったっすね。どれくらいヤバい状況でオナニーできるかって(笑)。『シコリンピック』とか、今考えると悪夢ですけどね(笑)。ラッパーって下ネタを嫌がるヤツも多いんですけど、俺たちは大好物だから楽屋でもそんな話ばっかしてる」
そういったズルムケ感って、今年3月にリリースした『MUSIC EXPRES$』にも凝縮されてますよね。アルバム発売後、夏のイベントを含めてライヴもたくさんこなしてきたわけですが、現在の活動モードはどんな感じですか?
サ上「まず日本のヒップホップってところで、今がいちばんいいっていうか、年下のSIMI LABみたいな突然変異的なヤツらもいるし、同世代の連中もみんなしっかりやる時代になったのかなって。以前だったら、それこそ俺は25歳で戸塚のトップスに入り浸ってたわけで(笑)。CD出してんのに、週末のライヴ以外はレコード屋でバイトとか、まともな仕事じゃないことをやってるヤツもいたし、そんな適当なノリで、誰ひとりとして潤ってない。そういうのが、だんだん変わってきて。しっかりやってる先輩を見たら憧れるし、そうじゃない悪い例を見たら気をつけるし。そこで残っていったヤツらが30代になってマジでやってる感じですよね。
やっぱり音楽はダメだって足を洗ったヤツもいるけど、逆に音楽以外の仕事は辞めて音楽だけで稼ぐって人もいる。レーベルを自分でやって、そっちでハスリングしたりとか。俺たちもそういうスタンス。もう片手間にバイトとかしようって意識はなくなりましたね。もちろん、別の仕事しながらやるのも俺は立派なことだと思うから、それでちゃんとやってる人は凄いと思うけど。でも職業として音楽をやろうとしてる人たちが増えた気はするっすね。ライヴもみんな手を抜かない」
ロ吉「ライヴも以前は凄い眼光で睨みつけてやってたような感じだったんだけど、それがいい意味で落ち着いてきた。それって、お客さんが増えてきたから……というのもあるかもしれないっす」
たくさんの人からサ上とロ吉の音楽が求められてるってことですもんね。そう考えると、トップスでの時間もムダではなかった。
サ上「そうっすね。むしろ糧になった(笑)。だから今でも月1回とか戻って、確認するわけですよ(笑)。バイト募集の貼り紙とか未だに見てますから(笑)。昔からずっと貼ってあるんですよ。まだ募集してんのかよって(笑)」
<「ローリングストーン2012年11月号 SHAKE★TENGA」より http://www.rollingstonejapan.com/>
サイプレス上野とロベルト吉野 ヒップホップグループ
2000年に“横浜ドリームランド”出身のマイクロフォン担当のサイプレス上野とターンテーブル担当のロベルト吉野で結成。“決してヒップホップを薄めないエンタテインメント”と称されるライヴを武器に年間120本近いステージに立つ。