TENGA VOICE
#31
ジャガー・スキルズ DJ
TENGAは、マジメで真剣に作られたモノだよね。
ロンドンと東京のクラブシーンをつなぐ忍者DJ、ジャガー・スキルズがTENGA VOICEに参上。「いつもミックスを作ってる時は、マンガみたいな流れがあるというか、そういうビジュアルを意識しながらプレイしてるんだ」と語るように、ハウス、ドラムンベース、ダブステップ、ヒップホップ、エレクトロなど、あらゆるジャンルを縦横無尽に駆け抜ける彼のスタイルは、ここ日本でも人気を集めている。そんな彼が、TENGAと音楽について熱く語ってくれました。
TENGAの大ファンだとか。
「Taku Takahashiが手掛けているblock.fmでショーをやっているんだけど、それがきっかけで日本に何度か来日してるんだ。で、リスナーから『日本のどういうところが好きなの?』って聞かれた時に、『食べ物もおいしいし、人もすごく優しいし、なによりTENGAがアメイジングだ』って言ったら、かなり反響があったね。イギリスのBBC RADIO 1でも話したことがあるけど、イングランドでは知ってる人も少ないので、話すネタとしても面白い。EGGはデザイン的にもアイデアが素晴らしいだろ。あと、ダブルホールカップはビターサイドとスイートサイドがあるし、クリエイティヴな面で見ても素晴らしいアイデアだと思うからリコメンドしたいね。」
イギリスにはこういうアイテムってあるんですか?
「女性に関してはたくさんある。いわゆる大人のオモチャみたいなやつね。でも男性に関しては、今まで誰も考えたことがなかったんじゃないかな。だからイギリス人から見たら超フレッシュなアイテムだよ。新しい発想だね。イギリス人はオナニーの話とかもジョークではするけど、あまり真剣に考えたりしない。だけどTENGAはマジメで真剣に作られたモノだよね。」
DJでパフォーマンスする際、「LOVE ME TENGA.」Tシャツ(※写真で本人が着用しているもの)を着ることもあるそうですね。
「ああ。デザイン的にも大好きだから着てる。4万人のスタジアムでDJした時もこれを着て出たよ(笑)。」
もし自分のオリジナルTENGAを作れるとしたら、どんなものにしたい?
「僕はデザイナーでもあるから、もしそれが実現できたら名誉なことだね(笑)。もし自分のTENGAモデルを作れるんだったら、『Jaguar Skills HOOOOOLE』って名前にして、ミックステープもセットにして売りたいね。黒いモデルを作るとしたら、『TENGA NINJA』かな。」
ジャガー・スキルズのDJスタイルはスピード感とミックスの妙が特徴的ですが、そもそも自分のルーツとなる音楽って何でしょう?
「自分のスタイルを説明するなら、いろいろな曲を矢継ぎ早にマッシュアップさせていくところだと思うんだけど、その源流には昔のヒップホップがあるんだ。レコードからフレーズをサンプリングして、それをカットしてペーストしてつなぎ合わせる。それにヒップホップのDJは早めにレコードをミックスしていくから、そこからインスパイアされた。そのアプローチをダンス・ミュージックに応用してみた感じだね。そこから自分のスタイルを築いていったんだ。そして、当時そんなことをやっている白人は俺しかいなかったんじゃないかな。影響を受けているとしたら、昔のファンクとかソウル。DJだとジャジーBかな。ヒップホップだったらティム・ウェストウッドで、自分の父親からも影響を受けてる。父親はDJだったんだ。だから家に4〜5000枚のレコードがあったよ。自分のDJに関しては、イギリスだとたまにトゥーマッチだと言われたりもするけど、日本ではみんなの反応が終始すごくいいからうれしいね。最初に日本でDJした時、このマスクは日本のオーディエンスにとって攻撃的に見えるかもしれないなって少し心配だったんだ。本物の忍者に攻撃されるかもしれないって(笑)。でも結果的に日本のオーディエンスに受け入れられた。」
今後はどういうことにチャレンジしてみたいですか?
「まだ無名だけど素晴らしいプロデューサーってたくさんいるから、そういう自分の好きなプロデューサーたちを集めてプロダクション・チームを作りたい。それ以外では映画やアニメーションのサウンドトラックも手掛けてみたいし、ジャガー・スキルズが登場するマンガも作ってみたい。クリエイティヴなことにどんどん挑戦していきたいね。」
ぜひオリジナルTENGAも!
「イエス(笑)。」
<「ローリングストーン2013年1月号 SHAKE★TENGA」より http://www.rollingstonejapan.com/>
ジャガー・スキルズ DJ
UKのDJチャート2位の経歴を持つ忍者DJ。2006年の『1979-2006: A Hip-Hop Odyssey - 800 Tracks In 45 Minutes』はその名のとおり、1979〜2006年のヒップホップの代表曲を45分間で800曲をミックスするという驚異的な内容。英BBC RADIO 1でオンエアされた直後にフリーダウンロードで展開し、100万ダウンロードを記録する。その後も驚異的な内容のミックスを発表し、最強のマッシュアップDJの異名を誇る。