TENGA VOICE
#100
春とヒコーキ 芸人
性の話を明るくできるようにしてくれた、立役者だと思います。
「TENGA VOICE」記念すべき第100回目のゲストは、お笑いコンビ「春とヒコーキ」の“バキ童”ことぐんぴぃさんと、相方の土岡さんです。 お二人が発信するYouTubeチャンネル「バキ童チャンネル」は、2023年9月に登録者数100万人*を達成。 時にタブー視されがちな性の話題をキャッチーに発信されているお二人にとって、改めてTENGAとはどのような存在なのか。二人の掛け合いと共にお楽しみください。
改めて、YouTubeチャンネル登録者100万人*突破、おめでとうございます!
ぐんぴぃ:ありがとうございます!でも、100万人はありがたいですけど、こんなに伸びちゃってどうするの!?という感じもありますね。
土岡:最初はこけるチャンネルだと思ってスタートしたところがあったもんね。
*2024年1月1日現在、チャンネル登録者は129万人を達成。
100万人突破の前と後だと、何か変化はありましたか?
ぐんぴぃ:ぼくらの名刺代わりにもなるのでありがたさを感じる一方、気をつけないといけないことも少しずつ増えてきましたね。
昔よりも色んな人が見てくれているな、というのも日々感じますよ。
土岡:前にぐんぴぃや他の芸人たちと一緒に歩いている時、ベビーカーを引いたお父さんとすれ違ったんです。そしたら、そのお父さんが赤ちゃんに向かって「ホラ○○ちゃん、バキバキ童貞だよ~!」って話しかけてましたね(笑)
他にも、前は道を歩いているとき声を掛けられるのはぐんぴぃだけだったのに、ぼく一人でいる時も声かけられるようになったりして。
ぐんぴぃ:それこそ、赤ちゃんや子どももぼくらのことを知ってるわけですから!
影響力を考えて、発言に注意しないといけないというのは感じます。
YouTubeのネタ作りで大切にしていることはありますか?
ぐんぴぃ:ぼくらを好きでいてくれている方にはちょっと申し訳ない言い方だけど、「こんな動画誰が見るんだよ」っていう内容をやり尽くそうと思ってますね。あと、一度伸びた企画はもうやりたくないかな。お金をかけずに、好きなことをこれからもやっていきたいですね。
今と昔で性の話に対する意識に、何か変化はありましたか?
ぐんぴぃ:そんなに変化はないですね。
下ネタや性の話って、中には女性の反応を見るために言う人もいますけど、ぼくらは純粋に下ネタを下ネタとして味わっているだけなんですよ。視聴者の方からは「バキ童の下ネタなら見られる」と言ってもらえることも多いです。
土岡:下ネタにどんどん抵抗が無くなってきているのも事実ですけどね。なんか気が付いたらそっちの回路ばっかり鍛えられちゃってる。
これまではライブで芸人同士が下ネタを言っているところに入りづらかったのに、今じゃ自分が一番最前線にいるし。
ぐんぴぃ:ただ、下ネタを言わないで面白いのなら、それが一番だと思いますよ!
あとは、下ネタや性の話をする時は、恥ずかしがらずにスパッというようにしてます。
「バキバキ童貞」としてぐんぴぃさんは話題になりましたが、セックスに対して今だから言える想いなどあれば教えてください。
ぐんぴぃ:そんなにいいものか? と思ってます。相当蠱惑(こわく)的なものなんだろうと思う一方、「そんなに気持ちよくないよ」って言う人もいるじゃないですか。一体どっちなんだよ!? って。
土岡:ぼくは28歳で童貞卒業してからは、人のセックスに対して寛容になりましたね。
セックスをたくさんしている人に対して、ふしだらじゃないか! って思っていた時期もあったんですけど、今はそんなこともなく。
ぐんぴぃ:えぇ!? セックスを許せるようになる日って、来るんだ……。
土岡:28歳で童貞卒業ってなると年齢的に目立つから、周りからもスケベになったなみたいな感じで見られたらどうしよう、みたいな葛藤もあったんですよ。
芸人の後輩に飲みの席で「俺が童貞卒業したらどう思う?」って勇気を出して聞いてみたんです。そしたら「なんとも思いませんよ、気にしすぎです」って言われて。
そっか、別に他人が童貞だろうとなかろうと、どうだっていいのか! って衝撃を受けました。
ぐんぴぃ:えーまじか! 今の俺は「童貞か、童貞以外か」で考えちゃうのに……。
土岡:ぼくも童貞の頃は確かに気にしてたけど、 自分が卒業したら何とも思わなくなったな。
童貞だからモテない、ダサいとも思わないし、かといって変に仲間意識を持つわけでもなく。
ぐんぴぃ:童貞側としては、セックスしてるやつは敵でいてほしかったんだよ。こっちはこんなにセックスのことを意識しているのに、全然相手にされてないなんて……! なんか複雑だな。
お二人にとって「マスターベーション」とはなんですか?
ぐんぴぃ:「祈り」ですね。何かに対して期待をしながらする行為もあるし、自分と向き合う時間でもあるし。 まるで神様に祈るみたいな感じ。シコリと祈りで韻も踏めますからね。
土岡:ぼくにとっては、マスターベーションは「異世界旅行」です。例えば、映画って一方通行で見るだけですよね。マスターベーションなら、今まで人生で叶わなかったシチュエーションや、現実では手を出しちゃいけない世界にも入り込める。
自分がその世界にプラグインして、毎回乗り換えているような感覚です。
「性」というタブーに切り込む仲間として、TENGAに対して思うことはありますか?
ぐんぴぃ:仲間です!完全に仲間。
視聴者からは、バキ童チャンネルを見ていることを周囲に言うと、下ネタ好きというカミングアウトになる、って言われることもあるんですけど、TENGAもそれに近いものを感じますよね。性の話を明るくできるようにしてくれた立役者だと思います。
月刊TENGAのデータも本当に面白いですよね。エロい下ネタを語ってやるぜ! っていうのではなく、すごく真面目な視点で語ってくださるのがすごい。
土岡:仲間と言ってもらえてありがたい反面、TENGAさんの方がずっとスゴいよ!? と思っています。
何と言ってもTENGAさんは実際に製品を作っちゃってる。ただ作るだけではなく、どんどん新製品も開発しているし。言ってみれば映画監督と映画好き、くらい違うと思いますよ。
お二人のオススメTENGAアイテムはありますか?
ぐんぴぃ:ぼくはやっぱりTENGA EGGです!落語研究会の先輩が部室に箱いっぱい持ってきてくれたのを初めて使ったんですが、その夜使いきるくらいの勢いでした。
土岡:ぼくもTENGA EGGが一番好きですね。使い心地はもちろんなんですけど、見た目からワクワクするご褒美感がすごい!子供の頃好きだったおもちゃ付きお菓子みたいな感じがする。使った後はそのままケースに閉じ込められるから、捨てやすいのも良いですね。
ぐんぴぃ:あとはPOCKET TENGA。出張の時に持っていくことも多いんですが、非常に素晴らしいです!携帯型で小さいのにちゃんと気持ちよくて、デザインも目立たない。
土岡:確かに、パッケージの見た目も汗拭きシートっぽいよね。
ぐんぴぃ:そうそう。そういうアイテムだって気づかれたことは一度もないし、買う時の罪悪感がないんだよね。ぼくはSPARK BEADS(スパークビーズ)とWAVE LINE(ウェーブライン)が特に好きです。身近なコンビニで買えるようになったらいいなあ……。
TENGAは「愛と自由とTENGA」というブランドメッセージのもと、「自分らしさ」を大切にしています。お二人にとって、「自分らしさ」とは何だと思いますか?
ぐんぴぃ:自分が何をしてもつきまとってくるもの、出てきてしまうものが「自分らしさ」であり、個性じゃないかなと思います。
これまで、ネットで話題になってからYouTubeチャンネルを立ち上げて、自分にしかできない活動をしてきたと思うんですよ。でも、自分らしいことをしようというよりは、やってること全てに自分らしさがひとりでにつきまとってくる感じ。この生き方しかできなくなっちゃった。
土岡:自分の場合は陰キャ寄りなので、ボッチとしての「自分らしさ」をとにかく言い続けようと思っています。ひっそりと生きている人たちだから、みんなで集まってわいわいするとかではないんだけど、遠くにいる仲間の存在を感じられるのっていいことですよね。
YouTubeチャンネル以外にも、ドラマやラジオ番組など幅広く活動を広げられていますが、今後チャレンジしていきたいことはありますか?
ぐんぴぃ:昼間にずっとやっているような、帯ラジオ番組が持てたらいいですね!
元々ラジオ好きなのもあって、顔が見えない喋りに良さを感じることが多いです。
チャンネルを捻ればいつでも自分たちの声が聞こえてくる、くらいの番組が持てたら嬉しいですよね。
土岡:最近はテレビにも少しずつ出演させてもらっているんですけど、自分が学生の頃から見ていた芸人の先輩と会うことも増えました。今はこちらが用意してきたネタをその人たちに面白くしてもらっているので、自分たちからもっとがっつり絡めるようになりたいです。
キングオブコントなどの賞レースにも入賞したいですね。
こんなTENGAがあったら!というアイデアはありますか?
ぐんぴぃ:人間の快感を知り尽くしたAI・ TENGAですね!
TENGAの中にAIが入っていて、データまで分析してくれるようなものがあったら最高ですね! あとは、カップルで使えるものとかどうですかね。ぼく自身はまだ使えないけど……二人がお互いを同時に攻めて、ゲーム性が楽しめるようなものとか。
土岡:そうですね……使う度にだんだん壊れていくようなものってどうですかね?自分が使い込むほど、壊れていくのが達成感になるような。
ぐんぴぃ:オナニーでTENGA壊しちゃう人って怖くない!?(笑)
なんかそういうアピールにもなりそうだな。「俺TENGA壊すほどだけど、どう?」みたいな(笑)
春とヒコーキ 芸人
芸人
タイタン所属のお笑いコンビ。青山学院大学の落語研究会で出会った土岡哲朗とぐんぴぃが2017年に結成。街頭インタビューで自分の性体験について聞かれた際、口をついて出た「バキバキ童貞」というフレーズが広く拡散され、童貞をあらわす新しいネットスラングとなった。運営するYouTubeチャンネル登録者数は100万人を突破。
【土岡哲朗】
1992年生まれ、栃木県宇都宮市出身。
学生落語全国大会「第4回てんしき杯学生落語トーナメント」準優勝
主にツッコミ、ネタ作り担当。立ち位置向かって左。
【ぐんぴぃ】
1990年生まれ、福岡県北九州市出身。
街頭インタビューから「バキバキ童貞」として知られ、YouTubeチャンネル登録者数は100万人超え。
主にボケ担当。立ち位置向かって右。