TENGA VOICE
#20
増子 直純 怒髪天
R&Eは人と人とをつなぐ絆。 TENGAも男の絆だよ
日本ロック界の“兄貴”こと怒髪天・増子直純。2011年、彼の行動や歌声でどれだけ勇気をもらったことだろう。2011年の師走に増子兄貴が、TENGAが切り拓く新しい可能性を熱く語ってくれた!
兄貴、今日はお願いします!
「おう!って言っても、オナニーに関しては、みんな平等だよ。どんなにモテるヤツもこれだけは別腹。だから、こういうこと語るのは俺じゃなくてもいいんだよ(笑)。でも俺のことで言えば、性に目覚めた時期と、ロックに目覚めた時期が重なっていたなぁ。熱いものが最初に身体に迸った時期だよね。中学ぐらいだったな……当時の若いヤツらの三種の神器は〝セックス、ドラッグ、ロックンロール″だからね。でも日本じゃ、どれも厳しいわけじゃん。しかもロックなんかやってるとぜんぜんモテないから、みんな悶々としてたわけ。まぁそれが、原動力にもなっていたんだけど。でもこういうポップな形でその三種の神器の1つが手に入るのはいいこと。しかも……」
しかも?
「TENGAって完全に間違った方向に行ってるでしょ?(笑)だってこのポップさって用途にはもはや関係ないじゃん?」
アレ、ダメ出しですか?
「違う違う。そういうところが素晴らしいんだよ!」
というと?
「こういう進化こそ、今まで陰になっていた部分を開いてくれる。もう逆ギレに近いでしょ?このポップさ。ファッションブランドとコラボだもん。それで抵抗なくなる人がかなりいると思うし、救われたこともたくさんあると思うぜ」
もうちょっと具体的に教えてください!
「まぁ身近な話で言えば、男なら経験あると思うけど、酔った勢いでっていうやつ。朝起きて、“アレ?この人と?”みたいな。で、優しくもできないから1回限りになるよね。そういうのって相手を傷つける。しかも自分も心のバランスを崩していくんだよね。そういうときにTENGAがあれば自分も相手も傷つけない!」
今回、TENGAが言ってるのがまさにそれ!“RESPECT YOURSELF”。自分を大切にすることが相手を大切にするっていう……。
「それを聞いて、予感は確信に変わったね。ここから日本の性は変わるよ。考えてみてよ、セックスって平等じゃないわけでしょ?まったくモテないヤツとか(笑)。あとは特殊な環境に身を置いてるとか、ハンディキャップがあるとか。でもTENGAはそこにも平等だからね。」
ちなみに海外では非公式ですが軍隊への配布も。
「俺、自衛隊に2年いたから、そのありがたみはものすごく分かる。ひとつ言いたいのは『TENGAは正しいもの』ってこと。大人のオモチャじゃない。コンドームと並列に語られるべきだよ。日本みたいな“臭いものにはフタをする”って国で、こういうものを作って発売するのには勇気が必要だと思う。これは革命だよ。そしてポジティヴなモノだよ。だからTENGAを媒介にしてHIVや性の問題にみんなが関心を持ってほしいしね。」
兄貴の言葉を聴いているとポジティヴになる!嗚呼、怒髪天のライブも早く観たい!その怒髪天、2012年は?
「良い曲を書いて歌う……これはもう一生続けていくことだけど、11年に震災があって、自分たちの音楽でできることが少しだけ分かった。悲しみは取り除けないけど、喜びを増やしてあげることはできるってこと。それを継続していく。復興はこれからだから。」
この際、日本の未来のためにTENGA×怒髪天のR&E(リズム&演歌)フェスとかいかがですか?
「いいねぇ。TENGAは男の絆だし、R&Eも人と人をつなぐ絆だしね。でもそのイベント、入場者は絶対に女性もOKにしてよ!(爆笑)」
増子直純 怒髪天
1966年4月23日生まれ。
北海道札幌市出身。
怒髪天のヴォーカル。2011年5月には東日本大震災を受けての新曲「ニッポン ラブ ファイターズ」を無料配信でリリース(現在タワーレコード限定でCDも発売中!)。福島県内で開催された「LIVE福島」では6日間にわたって出演を果たした。2012年4月18日(水)には約2年半振りのオリジナルアルバム「Tabbey Road」をリリース。